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大学卒業以来、ずっと出版業界でライターとして働いてきました。とにかく次から次へと新しい情報を世に送り出し、時間の感覚もないような状態になっていましたね。ただ、毎日がとっても刺激的で、普通ではお逢いできないようなクリエイティブな頭脳を持った方々と話をしたり、文章を綴る作業の愉しさに「それが普通」と思い込んでいたのかもしれません。そんなあるときに同世代の友人が過労で倒れることが続いて、なんとなく自分自身を振り返るようになりました。

そこでたどり着いたのが「エコ」というキーワード。エコロジーといえば、決して継続可能ではないこの地球環境とどうつきあっていくか?というのが大テーマです。心地よく継続するためには、プライオリティをつけて丁寧に選択を繰り返していくことが必要。それは、地球にも、人にも当てはまることです。「エコ」という言葉の捉え方って人によっていろいろあると思うのですが、私にとっては、きちんと物や事と向き合い、選ぶ作業もそう。見かけ倒しにならないように、目的を見失わないように心させてくれる言葉が、「エコ」なんです。

ワーカホリックな生活を少し改め、自分にとって心地よい状態を探し始めてから、仕事で扱うテーマも自然と「エコ」や「暮らし」のものが増えてきました。最近では、『Re-Style』というWEBサイトの制作プロジェクトチームにも参加しています。「リスタイル」とは、循環型社会におけるライフスタイルが、リデュース(Reduce:発生抑制)・リユース(Reuse:再使用)・リサイクル(Recycle:再生利用)の実践にあるという考え方です。


 


仕事に関しても、生活のさまざまな事柄においてもそうですが、「こうじゃなきゃいけない」という法則はないと思うんです。たくさんのお手本やモノのなかから、自分にとって違和感のないものを選び取っていく。そんなプロセスが大事なんだって気付くようになりました。ひとつひとつ愛情をもって、きちんと向き合う。そういう姿勢は大事にしていきたいですね。

実は昨年(2004年)に結婚しました。相手はスリランカ人。彼の場合はもう10年以上日本に住んでいるので、私に違和感を感じさせるものがほとんどなかったんです。本当に気付いたらたまたまスリランカ人だった、笑。ただ、結婚式でスリランカを訪れた時には、やっぱり現地の文化や暮らしのギャップに驚きました。。。でも、せっかくひとりの日本人としてスリランカという国と生涯つきあえることになったのだから、これからもっと彼らの文化やライフスタイルを知って、紹介していくことができたらなと思っています。

現在、活動をしている『ナプキンホールディング』はヨーロッパの文化。でも、きっかけはスリランカのレストランです。海を望むテーブル席で繰り広げられたウェイターの真っ白なナプキンによる演出で目の前に飛び出したスプーン坊や(著書の表紙にもなっています)。あまりの可愛さとステキな食の演出にひどく感激してしまい、これは面白いぞ〜って思わずはまってしまいました。

こんな可愛い食卓だったら、家族やお客様も喜ぶだろうな!なんて、考えるだけでワクワクしてしまいますよね。 おもてなしをする方もされる方もハッピーになれる。そんなテーブルコーディネートをこれからも提案していきたいと思います。


       

 


 
 


セナラトネなつ子 (せならとね なつこ)

1972年静岡県生まれ。
上智大学比較文化学部卒業後、ライター業をスタートする。

現在は”エコ”と”生活”をキーワードに雑誌・Webにて幅広く執筆する傍ら、
ナプキンのおもしろさを伝授する”ナプキニスト”の道を模索中。

2004年秋、第一作目の『30 Days of Napkin Folding』を講談社より出版。
本書では、スウェーデンの人気リネンブランドKardelen(カデーレン)の製品を使い、欧米に伝わるナプキンの折り方に加えて独創的な折り方を紹介。